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知っていただきたい歯周病の3つの特徴と対策

更新日:4月22日

 昨日、4月4日は歯周病予防デーでした。歯科医である私もこのことを知らなかったです。世間にはごろ合わせの記念日がいくつもありますよね。ちなみにこのブログを書いている4月5日は「横丁の日」だそうです。歯科関係の記念日は4月18日「よい歯の日」、6月4日「歯と口の健康週間」、8月8日「歯並びの日」、10月8日「入れ歯ケアの日」、11月8日「いい歯の日」があります。こういう記念日を通じて、皆様に歯科について関心を持っていただければ意義あることです。


 さて、「歯周病は他人事。私は関係ありません」と思ってらっしゃる方は、たいへん認識が甘いです。歯周病は、まさに怪物ともいえる病気、性格が非常に悪いです。それは次のような「4つのS」で言い表されます。

  1. SILENT DISEASE(サイレント・ディジーズ) 

  2. SOCIAL DISEASE(ソーシャル・ディジーズ) 

  3. SLOWLY PROGRESS(スローリー・プログレス) 

  4. SELF CONTOROLABLE(セルフ・コントローラブル) 



1~3までが、この怪物の特徴です。   まず1ですが、サイレント、つまり静かな病気であるということ。歯周病は、むし歯のように痛くてどうしようもないなんてことは、まずありません。ほとんど痛みを伴わないからこそ、なかなか病気を自覚することができないのです。そのため多くの人が放置してしまうのが現状。知らないうちに症状は進んでしまうのです。   2は、社会的な病気であるということ。歯周病は決して特殊な病気ではありません。日本の40代の人々の約6~7割が、症状の差こそあれ、この病気におかされているというデータもあります。そのくらい、ごく普通にかかってしまう病気。「自分には関係ない」は大きな間違いなのです。   3の症状の進行がきわめてゆっくりしているということも歯周病のやっかいな点。すぐに症状が出ないため、1と同様に自覚することがないのです。たとえば、歯みがきやデンタルフロスなどで歯をきちんとケアしている人とケアの習慣のない人がいたとします。20代では、この両者の差は実はさほどありません。しかし、30代~40代になってきたときには、少しづつ差が生じます。歯をちゃんとみがかないで。20代を過ごしてきた人には、歯周ポケットがぽっかりと深く大きな口を開けた40代が待っています。当然、その先に重症化も。だれかれ構わずこっそり忍び寄っては、じわじわとその勢力を伸ばし、やがてはたくさんの歯に広がっていくおそろしい怪物・歯周病。    4のSはいわば、その弱点、自分でコントロールできるということです。つまり、日々のオーラルケアをきちんとしていれば、あるいは、定期的に歯科医院で検診してもらっていれば、かなりの割合で予防することは可能です。“敵”を知れば、おのずとその対処法は見えてきます。痛くないから、別に悪くなっている風でもないから何もしない・・・ではなく、歯周病の恐ろしい3つのSの特徴をしっかりと認識し、4つめのSを実践するよう心掛けましょう。
歯周病の4つのS

 1~3までが、この怪物の特徴です。


 まず1ですが、サイレント、つまり静かな病気であるということ。歯周病は、むし歯のように痛くてどうしようもないなんてことは、まずありません。ほとんど痛みを伴わないからこそ、なかなか病気を自覚することができないのです。そのため多くの人が放置してしまうのが現状。知らないうちに症状は進んでしまうのです。


 2は、社会的な病気であるということ。歯周病は決して特殊な病気ではありません。日本の40代の人々の約6~7割が、症状の差こそあれ、この病気におかされているというデータもあります。そのくらい、ごく普通にかかってしまう病気。「自分には関係ない」は大きな間違いなのです。

 3の症状の進行がきわめてゆっくりしているということも歯周病のやっかいな点。すぐに症状が出ないため、1と同様に自覚することがないのです。たとえば、歯みがきやデンタルフロスなどで歯をきちんとケアしている人とケアの習慣のない人がいたとします。20代では、この両者の差は実はさほどありません。しかし、30代~40代になってきたときには、少しづつ差が生じます。歯をちゃんとみがかないで。20代を過ごしてきた人には、歯周ポケットがぽっかりと深く大きな口を開けた40代が待っています。当然、その先に重症化も。だれかれ構わずこっそり忍び寄っては、じわじわとその勢力を伸ばし、やがてはたくさんの歯に広がっていくおそろしい怪物・歯周病。 

 4のSはいわば、その弱点、自分でコントロールできるということです。つまり、日々のオーラルケアをきちんとして、定期的に歯科医院で検診してもらっていれば、かなりの割合で予防することは可能です。“敵”を知れば、おのずとその対処法は見えてきます。痛くないから、別に悪くなっている風でもないから何もしない・・・ではなく、歯周病の恐ろしい3つのSの特徴をしっかりと認識し、4つめのSを実践するよう心掛けましょう。




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