初期のムシ歯の治療 2(学校健診で見つからなかったムシ歯)
学校健診ではムシ歯は見つからなかったそうですが、当院でお口をクリーニングしてチェックすると左下の奥歯に小さな穴を見つけました。

学校健診では、照明ライトが十分でなく、唾液を飛ばして歯を乾燥して診るためのエアーと吸引装置がなく、歯に付着してる歯垢や食べかすを取り除くブラシなどの器具もありません。さらに、生徒さんは立ったり座って、短時間で受診しますが、歯科医院とは診査の姿勢と所要時間が明らかに違います。このために、「学校の検査では虫歯がなかったのに、歯科医院ではあると言われた」といったことがおこります。学校歯科医は懸命に診査をしていますが、今の健診の環境ではこのような診査誤差を完全になくすことはできないでしょう。
自覚症状は全くありませんが、レントゲンを撮影すると、ムシ歯は表面の穴より大きく拡がっていることがわかりました。

そこで、麻酔をして治療にとりかかりました。

健康な部分は削らず残して、染め出されたムシ歯の部分は完全に除去します。

初期ムシ歯の治療完了です。 歯と充填物との境目はほとんど分かりません。
