歯の黄ばみ 着色を何とかしたい

更新日:2021年5月18日

 歯の黄ばみ 着色でたくさんの方が悩んでいらっしゃいます。そんな方が「白い歯」を手に入れてそれを維持しようとすれば、セルフケアに熱心になって、むし歯や歯周病の予防意識も高まるといわれてます。ですから、うまく歯を白くできれば、まさに一石二鳥です。そこで、このブログでは、「美を通じて健康を獲得できる」情報を提供します。

 

目次

1. 歯の黄ばみ、変色・着色の原因別分類


2. エナメル質表面の着色 いわゆるステイン


2-1. ステインはどうやって歯につくのか?


2-2. ステインの対策

2-2-1. 家庭で原因になるものをひかえる

2-2-2. 家庭でブラッシングを徹底する

2-2-2-1. ステイン除去効果・ホワイトニング効果のある歯磨きを使用する

2-2-2-2. 音波ブラシを使用する


2-2-3. リン酸ナトリウム配合チューインガムを噛む


2-2-4. 歯科医院でPMTC・パウダークリーニングをうける


3. エナメル質表面の着色 いわゆるステイン 以外の歯の変色


3-1. 外因性によるもの

3-1-1. むし歯による変色

3-1-2. 修復材料による変色


3-2.内因性によるもの

3-2-1.外傷による変色

3-2-2.加齢による変色

3-2-3.薬剤による変色

3-2-4.フッ素症(斑状歯)

3-2-5.全身的疾患(熱性疾患と遺伝性疾患)による変色


4. 個性としての歯の色(正常色)と期待する歯の白さの狭間


5. ウオーキング ブリーチ

 

1. 歯の黄ばみ、変色・着色の原因別分類


 歯の色は、皮膚や毛髪の色に人種差、個人差、年齢差などがあるように正常な歯の色にもバリエーションがあります。たとえ、自分の歯が黄ばんでいると感じても、その歯の色は個性としての色であって、正常色であることもあります。

 雑誌のモデルの写真や映像では、歯の色を画像修正して真っ白に見せることがあります。また、タレントには前歯を真っ白の歯で被せてテレビに出演していることもあるようです。その影響だと思いますが、一般の方のなかには、自分の歯がそのような白色ではないことを気にしてらっしゃる場合もあるようです。これは歯の色に対する全くの誤解で、個性として、歯の色にはバリエーションがあることをわかってください。


 この個性としての歯の色のバリエーションから大きく外れた場合に、歯が変色・着色しているといいます。

 変色・着色には大別すると、図のように歯の表面に色素が付く「外因性」のものと、歯の内部が変色する「内因性」のものがあります。一口に歯の変色といってもいろいろなものがあることがお分かりいただけるでしょう。

歯の変色・着色の分類

 このなかから、最近取り上げられることの多いエナメル質表面の外因性の変色 、いわゆる「ステイン」について、これから解説します。


2. エナメル質表面の着色 いわゆるステイン 

 お茶やコーヒーに含まれるポリフェノールやタバコのタールなどが、歯の表面のエナメル質に付着してできるのが「ステイン(着色汚れ)です。時間の経過とともに歯に固着し、落ちにくくなります。


2-1. ステインはどうやって歯につくのか?


歯のエナメル質の表面は、唾液に含まれるムチンという蛋白質に由来するペリクルという薄い膜で覆われています。この膜に、紅茶、緑茶、コーヒーに含まれるポリフェノールやタバコのタールなどが付着して、さらに、食品中の糖分などが作用すると化学反応 (メイラード反応) で茶色に着色します。これがどんどん堆積するとステインになります。


歯のエナメル質の表面は、唾液に含まれるムチンという蛋白質に由来するペリクルという薄い膜で覆われています。この膜に、紅茶、緑茶、コーヒーに含まれるポリフェノールやタバコのタールなどが付着して、さらに、食品中の糖分などが作用すると化学反応 (メイラード反応) で茶色に着色します。これがどんどん堆積するとステインになります。
ステインはどうやって歯につくの?

2-2. ステインの対策


2-2-1. 家庭で原因になるものをひかえる


 ステインの着色の原因には次のようなものがあります。

  • 飲食物:コーヒー・緑茶・紅茶・赤ワイン・カレー・チョコレート、ケチャップ、トマトソース

  • 嗜好品:タバコ

  • 洗口剤:グルコン酸クロールへキシジンを含むもの(例. コンクールF、バトラーCHX洗口液)


 このようなものの摂取を制限すればステインを減らすことができることはもちろんですが、それはなかなか難しいですね。そこで、摂取したら歯を磨くようにすれば、ステインを軽減することができるでしょう。


2-2-2. 家庭でブラッシングを徹底する


 ステインは長い年月の間に堆積するので、毎日のブラッシングでたまらないようにすることが必要です。


2-2-2-1. ステイン除去効果・ホワイトニング効果のある歯磨きを使用する


 ポリリン酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウムは、ステインを浮かせて落しやすくします。これらを成分に含みステイン除去効果、ホワイトニング効果をうたっている歯磨きには次のようなものが支配されてます。

 ★印は高濃度フッ素配合です。仲田歯科医院が15歳以上の方に推奨しているむし歯予防効果の高い製品です。


ポリリン酸を含む歯磨き

  • グラクソ 薬用シュミテクト トゥルーホワイト ★

  • 花王 ピュオーラGRAN(グラン)ホワイトニング

  • 花王 クリアクリーンプレミアム 美白 ★

  • ライオン プラチアスクリーミィアップペースト 

  • ライオン NONIO プラスホワイトニングハミガキ ★

  • 第一三共 シティース ホワイトステインオフケア

  • 第一三共 シティース ホワイトプレミアム

ポリアクリル酸を含む歯磨き 

  • ライオン クリニカアドバンテージNEXT STAGE+ホワイトニング ハミガキ ★

ピロリン酸を含む歯磨き

  • ライオン歯科材 ブリリアントモア フレッシュ スペアミント


2-2-2-2. 音波ブラシを使用する


 自分の手で磨くのに比べて、音波ブラシの方がステイン除去効果が高いことが臨床試験で明らかになってます。


 最近、オムロン社の音波ブラシ、ブラウン社のオーラルB、フィリップス社のソニケア、パナソニック社のドルツでは、ステイン除去用の替えブラシも販売されてます。

 音波ブラシは大きなパワーで歯垢はもちろんステインも効果的にブラッシングできますが、使い方を誤るとそのパワーが歯と歯茎を傷めることもあります。


 このようなことがないように、仲田歯科医院ではご使用中の音波ブラシの正しい使い方を指導しております。当院で購入いただいた音波ブラシでなくても、ご遠慮なくご持参ください。歯科衛生士があなたのお口に合った使い方をアドバイスいたします。


2-2-3. リン酸ナトリウム配合チューインガムを噛む


  チューインガムが利用できれば、時間を選ばずに美味しくステインを除去することが期待できます。国内ではロッテがメタリン酸ナトリウムを配合したキシリトールホワイトガムを販売してます。このガムはコーヒーのステインについて試験管試験で効果を確認されてます。


 米国では、普通のガムとポリリン酸ナトリウムを配合したガムを用意して、普通のガムを毎食後に2粒ずつ10分間噛むグループと、同じようにポリリン酸ナトリウムを噛むグループに分けて、ステインの付着量を6週間後に比較する臨床試験を実施してます。この結果、普通のガムを噛んでいるとステインは増えていきますが、ポリリン酸ナトリウム配合ガムではステインが減ることが明らかにまりました。


 ですから、ガムでステインを減らすには、米国の臨床試験にならって、毎日食後にしっかりと時間をかけてガムを噛むことを習慣にして長期間継続することが必要と思われます。


2-2-4. 歯科医院でPMTC・パウダークリーニングをうける


 歯科医院で行なう歯科衛生士による徹底した歯のクリーニングをPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning、専門家による機械的歯面清掃)といいます。


 元々、アクセルソン教授(スウェーデン イエテボリ大学)が提唱した予防歯科医療の施術で、専用の機器とフッ素入り研磨剤を使用して、家庭でのブラッシングで行き届かない部分に磨き残したプラークやブラッシングでは決して落とせない歯石の清掃・除去と研磨を行ない、むし歯や歯周病になりにくい環境を整えることが目的です。


 PMTCは、元々、審美的目的の施術ではありませんので、オリジナルのPMTCで使用する機器(超音波装置や清掃用ペーストとラバーカップ・チップを取り付けるモーター)だけでは、歯のステインを減らすことはできますが、全部を落とすことはできません。 

 そこで、歯のステインの徹底的に除去する方法として、水とパウダーを歯の表面に噴射して清掃する施術が注目されてます。この方法は、スピーディーにクリーニングして、PMTCより滑らかな歯面に仕上げることができ、「パウダー クリーニング」とか「パウダー メインテナンス」、ほかにも「エア アブレ―ジョン」、「エア ポリッシング」、「エア フロー」と様々な名前がついています。


 使用するパウダーの主成分は炭酸カルシウムやアミノ酸の一種のグリシンです。これらは球体状の細かい粒子で、お口の中でざらつきません。パウダーが歯面上を転がるように動いて、強固に付着したステインだけでなく、強固に付着しているプラーク(バイオフォルムの内層)を効率良く取り除きます。


PMTC・パウダークリーニングは健康保険が適用されるかを尋ねられることがあります。

 この回答は、保険適用になる場合と自費診療になる場合があるとお答えせざるを得ません。

 健康保険が適用になるPMTC・パウダークリーニングは歯周病の治療とメインテナンスを目的とする場合です。

 健康保険の規定に従って段階を踏んで進めます。最初に、レントゲンを含む歯周病精密検査の受診が必須で、次に、この検査結果と歯周病の治療計画を説明します。そして、ブラッシング指導や歯石除去といった一連の歯周病治療の流れの中で、PMTC・パウダークリーニングを実施します。このために、予約いただいても、当日にステインを除去できないことをご了解ください。

 審美的な目的、例えば歯の汚れや見た目が気になるといった理由で、歯周病治療をせずにステインの除去だけご希望されると、施術は自費診療となります。但し、歯肉に腫れや出血が強かったり、歯石の沈着が多いなど、歯周病の状況によってはお引き受けできず、上記の歯周病治療(健康保険適応)をお勧めする場合もありますので、あらかじめご了解お願いします。費用は、ステイン除去を希望される歯数に応じて、1歯あたり1000円(税別)で,下顎または上顎のいずれか一方の前歯6本のPMTC・パウダークリーニングをご希望なされば6000円(税別)、上下顎の前歯合計12本をご希望になれば12000円(税別)になります。


3. エナメル質表面の着色 所謂ステイン 以外の歯の変色


3-1. 外因性によるもの


3-1-1. むし歯による変色


 穴が開く前の初期むし歯の部分は、チョークのように白っぽくなりますが、

進行が早い急性のむし歯では、着色があまり見られません。進行の遅い慢性のむし歯では、象牙質のコラーゲンが変性したり、着色性の食物が侵入することによって、茶褐色または黒色に変色します。


 この場合の対応策は、むし歯の治療になります。


3-1-2. 修復材料による変色


 金属で修復すると、金属の酸化や材料中の成分が歯に溶け出して変色することがあります。レジンと呼ばれる白い詰め物も、経時的に変色する性質があります。


この場合の対応策は、変色が深層に及ぶ場合には旧来の充填物を全部除去して再度修復治療をしますが、表面的な変化であれば研磨するか表層部を削除して補修する場合もあります。

 

3-2.内因性によるもの

3-2-1.外傷による変色


 打撲などによって歯髄が外傷を受けると、歯髄が変質して内面から変色することがあります。


 乳歯が打撲した時に変色する場合があります。この変色は血中のヘモグロピンの分解産物が歯の内部に侵入して、ピンク色となりさらなる分解が進むと青みがかった色になり、歯のでは灰色がかった青になります。また、 歯の内部に壌死組織が残っている時には、灰色や黒褐色になります。 乳歯では, 変色がみられてもその後退色し, 後継永久歯とスムーズに交換する場合が多いです。


 幼若永久歯(生えてから2~3年の間)が外傷を受けた場合、歯の脱臼とか破折が原因で歯が動揺します。これが治まったあとに、歯髄が壊死する場合があります。歯髄壊死はふつう無症状のまま進行したすえに、歯冠の変色が現われるようになります。このような時には、歯内治療の一種のアペキシフイケーシヨンを実施します。アペキシフイケーションは、歯根が未完成の幼弱な永久歯の歯髄が壊死した時には、歯根の先端まで壊死した歯髄組織を取り除いた後に、 水酸化カルシウムまたは水酸化カルシウム製剤で歯根の中を充填します。こうして未完成の歯根先端が閉鎖されるまで半年程度待って、再度、歯根が完成している歯と同じように歯根の中を再充填します。その後、変色の対処策としては、残っている歯冠の歯質の量に応じてウオーキングブリーチ、ラミネートベニア修復、あるいは、各種クラウンから選択して施術します。


 過去に打撲の既往のある歯が、受傷後何年も経ってから変色する場合があります。これは打撲の刺激で象牙質が肥厚して黄色味が増したためと考えられます。このような症例ではホワイトニングが有効です。


 対処策の詳細は当院ホームページの「診療メニュー>歯をかぶせる または診療メニュー>ホワイトニング」を参照してください。


3-2-2.加齢による変色


 歯の外側は透明なエナメル質で覆われ、その内側には少し黄色い象牙質があります。この象牙質の色が透明なエナメル質からすけて見えるのでやや黄色味を帯びて見えます。欧米人に比べて日本人のエナメル質は薄いため、余計に黄色っぽく見えるといわれています。歳を重ねると透明なエナメル質はより透明度が高くなります。さらに少しずつすり減っていき、内側の象牙質は厚みを増して行くので、黄色味が強くなります。また、歯の表面に亀裂があればその部分がの着色することによって暗色が強調されます。


 加齢による変色の対処策は、ホワイトニングです。詳細は当院ホームページの「診療メニュー>ホワイトニング」を参照してください。 


3-2-3.歯髄の病変による変色


 骨のなかに骨の髄「骨髄」があるように、歯の中には「歯髄」があって、そこには血管や神経など柔らかな組織があります。歯に外傷を受けると、この歯髄で出血したり循環障害を起こして歯髄が壊死して、歯の変色を引き起します。


 また,むし歯が深く進行して歯髄が感染すると、歯髄の全部や一部を取りだします(抜髄や断髄)。この場合にも、歯の色を黒変することがあります。


 このような変色の対処策としては、歯の形に損なわれている程度に応じて、ラミネートベニア修復、あるいは、各種クラウンから選択して施術します。詳細は、当院ホームページの「診療メニュー>歯をかぶせる」を参照してください。


3-2-4.薬剤による変色


 テトラサイクリン系の抗生物質による歯の変色がよく知られています。


歯が顎の骨の中で作られる形成期 (永久歯では出生から8歳ごろまでの間) にテトラサイクリンを多量に服用した場合に変色することがあります。わが国では昭和40 年代にマイコプラズマ肺炎、百日咳、リケッチヤ症などに最初に投与する治療薬とされていたので、この年代に生まれ育った世代に多くみられます。


 一般に低年齢時は淡黄色あるいは黄色を呈していますが、年齢の増加にともなって濃い黄色あるいは褐色に変化します。また、変色で横縞模様、まだら模様になることがあります。


 このような変色歯の対応は、ラミネートベニアが一般的です。 対処策の詳細は当院ホームページの「診療メニュー>歯をかぶせる」を参照してください。

 変色の程度によってはホワイトニングで対応できる場合もあるかもしれません。しかし、横縞模様、まだら模様が目立つ場合にはホワイトニングで対応するのは非常な困難が予想されます。どの程度の期間ホワイトニングを続ければ、どの程度の効果かでるのか予測できません。3か月程度続ければある程度の結果がでたとする情報もあります。また、海外では1年以上の期間をかけてホワイトニングで対応した症例があるようです。歯を全く削らないホワイトニングにはメリットがありますが、簡単にはお勧めできません。


 対処策の詳細は当院ホームページの「診療メニュー>歯をかぶせる」を参照してください。


3-2-5.フッ素症(斑状歯)


 歯の形成期に、高濃度のフッ化物を含む飲料水を継続的に飲用すると、歯のエナメル質が白く濁って見える、歯のフッ素症 (斑状歯) が発生することがあります。


 したがって、歯の生えてから、多量のフッ素を含んだ水を飲んだり、むし歯予防のためにフッ素入り歯磨きを使用したり、歯科医院でフッ素塗布を受けても発生しません。

 井戸水の飲用が減り、水道水の水質を厳密にコントロールしている現在のわが国では、審美的に問題になるような歯のフッ素症をみることはないと言って良いでしょう。


3-2-6.全身的疾患(熱性疾患と遺伝性疾患)による変色


 歯の形成期に、麻疹、風疹、水痘あるいは猩紅熱のような高熱を長期に発する疾患にかかると歯の表面のエナメル質が部分的に形成障害をおこして、褐色の凹みが複数歯で帯状に連なることがあります。変色の対処策としては、形成障害で歯の形に損なわれている程度に応じて、ホワイトニング、ラミネートベニア修復、あるいは、各種クラウンから選択して施術します。


 また、遺伝性エナメル質形成不全症は14,000人に一人の頻度でみられると言われてます。この中には、エナメル質が全く無くて黄褐色になるもの、エナメル質が薄くて表面に小さな穴や皺がたくさんできて黄色~黄褐色になるもの、エナメル質の厚さは普通だけど石灰化が障害されて白濁するものがあります。このような場合には変色だけでなく、歯の形が損なわれ、歯と歯の間が隙くこともあります。


 このような変色の対処策としては、形成不全で歯の形に損なわれている程度に応じて、ラミネートベニア修復、あるいは、各種クラウンから選択して施術します。詳細は、当院ホームページの「診療メニュー>歯をかぶせる」を参照してください。


4. 個性としての歯の色(正常色)と期待する歯の白さの狭間

 肌や髪の毛、瞳の色に人種差,個人差,年齢差などがあるように、歯の正常色にもバリエーションがあります。自分の歯の色が黄色いと感じても、正常色の範囲かもしれません。シニアの歯を小学生の生えたての永久歯の色と比べれば、シニアの歯は黄色味が強いです。このように齢を重ねると歯の色は変化します。同一人物の歯でも、歯によって形や厚みが違うから色は異なります。また、一本の歯でも歯の先と歯茎の際では色が違います。このように歯の正常色は一様ではなく,バリエーションがあることを理解してください。


 しかしながら、歯の色に対する思いは個人個人で様々ですから、中には「白さ」の期待が大きな方もいらっしゃいます。ちょっと黄色いだけで、ホワイトニングするまでもなく、 PMTC やパウダークリーニングで一定の効果が出る場合でも、その人がその結果では不十分と感じれば、精神的にも満足できるホワイトニングをすべきでしょう。また、ホワイトニングの結果、「白さ」が回復しても、その結果に満足できなければ、さらにホワイトニングを追加して行うことも必要でしょう。ただし、ホワイトニングにも限界があります。追加してホワイトニングを実施しても、効果がなければ、そこが限界の「白さ」だと理解してください。


 シニア世代は健康寿命の延伸をめざしていて、アンチエイジングの健康志向が高まっています。従来は、歯の加齢による変色は顔のシワやシミと同じように老化現象として捉えられて、歯科的には対応はされませんでした。でも、現在ではホワイトニングすれば、一時的にも口元を若返らせることができます。元気で自立してるシニアが口元に自信を取り戻して,積極的な生き方ができるようになれば、とても意義あることでしょう。


5. ウオーキング ブリーチ


 歯の歯髄(神経)をとりだしてある変色歯に対する漂白法で、漂白剤(高濃度の過酸化水素と過硼酸ナトリウムのペースト)を歯の中に封入します。


 濃く変色している象牙質に直接作用させるので、高い漂白効果が期待できます。通常、目的の白さを獲得するまでには、変色の程度によっても異なりますが、漂白剤を数回、新しいものに交換する必要があります。


 一般的な目安は1〜2週間に一回の割合で2ヶ月ほど、費用は15000円(税別)/一歯、薬剤交換が1000円(税別)/一歯です。


 なお、色調の改善には限界があって、色は早いと1年程度で若干の後戻りすることがあります。