仲田歯科医院

2021年8月6日2 分

歯茎をセルフチェックしましょう

 自分の下の前歯の歯茎を鏡で観察しましょう。歯茎をよく観れば、健康なのか、それとも、そうではなく注意が必要な歯茎なのかわかります。

 健康であれば、これを維持したいものですね。このためには、自分で日頃の食事やブラッシングを気を付けることが大事ですが、これに加えて、永く健康を保つには、歯科医院で歯茎の状態を確認して、アドバイスとクリーニングをうけることも欠かせません。

 これから、健康な状態から外れてる歯茎をいくつか紹介します。あなたの歯茎に当てはまる部分が見つかれば、歯科医院で検査をうけて歯周病治療を受けましょう。


 まず、健康な歯茎は、薄ピンク色でキュッと引き締まって、全体として波打つような形でメリハリがあります。


でも、一見健康そうに見えても、よく見ると、プクッとしている部分があることも・・・。

Case 1 少しだけプクッと腫れた歯茎


さらに、プクッとしている部分が大きくなって、数が増えるとこんな感じです。

Case 2 腫れて丸みをおびた歯茎


もっと腫れると、歯と歯の間は三角形でなくて完全に丸くなることもあります。また、普段からジワーッと出血していることもあります。

Case 3 すっかり丸く腫れた歯茎


歯の根元の歯茎が赤くなって、歯を磨くと出血することもあります。けれども、ほとんどの人が、痛まないからあまり気にしていません。特に思春期や妊娠中は注意してください。歯磨きを怠って歯垢がたまっていると、赤く腫れやすいです。

Case 4 赤くなった歯茎


歯石をためていると、より強くボコッ、ボコッと腫れることもあります。

Case 5 ボコッ ボコッと腫れた歯茎(内側に歯石)


さらに歯肉の腫れが高じると、歯茎はますます変形してデコボコになることもあります。

Case 6 デコボコに腫れた歯茎(たくさんの歯石)


ここで紹介したような歯茎はどれも痛むことはほとんどありません。食事にも不自由ないことがほとんどです。だからといって放っておくわけにはいきません。もしも、3年、5年、10年と放置すると、歯茎の腫れは悪化して、そのなかの歯根を支える骨が失われます。やがては、歯が動揺して、しっかり噛めなくなります。こうならないために、歯周治療をしましょう。治療の詳細は治療メニュー 歯周病治療を参考にしてください。